平成から令和に移るタイミングで行政書士のあり方を考える

行政書士の仕事

最近は何をするでも平成最後という枕詞が付けられて、明日になれば令和最初がそうなるんだろうなと思いながら平成最後の日を過ごしてますよ。

10連休といえども、中小企業や小規模事業者の方々は仕事に追われることも多いようで、僕のクライアント先もご多分に漏れずというやつです。

となると、当然のように僕も仕事をやりつつの連休ですが、それでもせっかくの連休なので意識して余暇の時間もとっています。

そんな行政書士の方も多いんじゃないでしょうか。

 

そうやって連休中に仕事を抱えながら過ごすうちに令和を迎えるわけですが、新しい時代になって行政書士は変わっていくのだろうか。

と、別に深い意図もなく、ただぼんやりと思いを巡らせるわけです。

もちろん令和になったからすぐに何が変わるわけではありませんけどね。

 

仕業全体で見れば、すでに起きている変化は業務の電子化です。

税理士、社労士の申請の電子化はどんどん進んで、続いて司法書士の業務も電子化への移行が進んでいます。

そんな中で、行政書士の申請業務はあまり電子化に移行されていません。

個人的に、行政書士の申請業務は電子化がスピード感をもって進むとは考えていません。

なぜなら、行政書士の申請業務は担当行政庁の裁量が大きいから。

同じ申請内容でも、都府県庁や市役所や町役場、各地方自治体にある保健所や土木事務所によって様式も申請判断も違う。

さらには同じ申請先でも担当職員で判断が違うこともある。

電子化には画一化が必須なわけで、こういう現状では難しいのかなと。

それでも緩やかに電子化には向かうのかなとは思ってますけどね。

 

一方で、行政庁への書類作成や申請の代理という独占業務以外に、コンサルティング業務が求められるようにもなっていますね。

相続、企業支援、起業支援、外国人関係、と書類作成や申請に軸を置きつつも、お客様の意向を受けて問題解決につなげる業務はこれから求められる量がぐっと増していくんでしょう。

この流れは加速度的に進むんじゃないかなぁ。

仕業というより、よりサービス業としての色合いが増すというか。

となると、深い専門性が求められて、行政書士の専門性がこれまで以上に細分化されていくことも考えられます。

同時に、細分化された行政書士のネットワーク、さらに他仕業とのネットワークも重要視されて、ハブ的役割も担う必要が出てくるでしょうか。

新しい時代の行政書士といえるかもしれませんね。

 

ただ、だからこそ仕業の自覚というか矜持みたいな心持ちは余計に必要になるのかなと。

代書屋上等!とまでは言わないけれど、書類作成や申請という行政書士としての独占業務に対する真摯な姿勢は崩しちゃいけない。

自分の仕事がきちんと法律で定められてるって自覚は持ち続けていなきゃなとも思うわけです。

 

明日の令和初日は、かといって特別でもなくいつもと変わらない一日を過ごすのでしょう。

それでも、時代が移り変わる中で仕事ができる幸せは噛みしめてみましょうかね。

 

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