”経営者”と”経営に携わる者”の違いは感覚的な受け取り以上に大きい

経営のこと

あなたは経営者ですか?

あなたは経営に携わる人ですか?

 

会社役員の場合、上記の質問には正直どちらでもいいかもしれません。

ですが、社長という立場にいる場合、経営者と答えるのが当然であってほしいですし、そう答えるのでしょう。

とここで、経営者とはそもそもなんだろうと考えたことはあるでしょうか。

上記の質問の違いをはっきりと答えることができるでしょうか。

 

知り合いのコンサルの方と話しをしていて、ふとそんな話題になりました。

経営者は経営に携わっていることには違いありません。

でも、自分のことを「経営者です。」と言うことと「経営に携わっています。」と言うことは感覚的にも違いますよね。

「私は経営に携わっていますよ。」と言うとき、感覚的に何かが抜けている感じを受けます。

この差はなんだろうと自分なりに思考してみると、決定的な差は責任なのかなと思ったわけです。

では、どんな責任なのか。

 

例えば、決算書は読めるでしょうか。

取引先や金融機関、従業員が納得する経営計画を言えるでしょうか。

仕事が取れないことを営業担当の手腕だと思っていないでしょうか。

効率が悪いのは現場の従業員の力量だと思ってはいないでしょうか。

 

結局、経営者である以上、経営に関するあらゆる責任は経営者にあります。

もし社長という立場で前述の例に思い当たる節があるならば、厳しく言うと経営者ではありません。

単に、経営に携わってる者です。

経営の結果の責任を放棄しているからです。

とすると、社長が”経営者”ではなく”経営に携わる者”である会社は、誰が経営の責任を取るのでしょう。

考えただけでも恐ろしいし、そんな会社の末路は言わずもがなです。

 

”経営者”であるということは、実はずっと重いものです。

それを認識しているだけでも違うほど重いものです。

自分を経営者だと言うときは、自分は責任を背負っていると言っていることと同じだという意識は持っている必要があるのだと思います。

 

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