自分を伝えることは自分を見つめ直すこと

雑記

10月25日、大本山永平寺にて講演をして参りました。

修行僧の皆さん40人くらいの方々に向けて、障害者の心情と障害者をお手伝いする時の心得、を主軸のテーマとして僕の障害を負ってからの経験をもとにお話しさせていただいた次第です。

仏の道を歩む修行僧の皆さんにお話しなんて、おこがましいと感じたことも正直なところ。

ただ、永平寺に参拝される人たちには障害者や身体が不自由な方も増えているようで、そうした方への接し方という意味でも僕の素直な考えをお伝えさせていただきました。

こうした講演のご依頼は、多くはありませんがたまにあります。

その度に話す内容は苦慮するのですが、経営関係のセミナーと違って、実は自分のことをお話しするのは苦手なのです。

そんなことないだろうと言われたりもするのですが(苦笑)

自分のこと、というのはどこまでも主観でしかないから、話す内容にどう思ってもらえるかって客観的な判断ができないんですよね。

伝えたいことがあっても、ちゃんと伝わるかが分からない。

本当に難しいなと思います。

それでも、いつも感じることがあります。

それは、結局のところ自分自身をきちんと見つめ直すことができないと、自分を伝えることなんてできないということ。

自分の思考とかものの見方とか、そういうのは経てきた時間や培ってきた経験で変化していくものです。

過去は変わりませんが、その時々の自分のあり方で過去の自分も違って見えることもあります。

今の自分で、過去の自分をきちんと見つめ直す。

自分のことを伝える講演の内容は、そんな作業から生まれるように思います。

これからの自分はどんな経験を積んでいくだろう。

その先の自分から、今の自分はどう見えるんだろう。

楽しみなような、不安なような、そんな感じです。

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