“身の丈”に合った資本主義は事業性評価から生まれる

経営のこと

昨夜のNHKスペシャルで放送されたマネーワールドは、資本主義と借金がテーマの内容でした。

正直、その内容自体は詰めきれていないというか、あまりに大きなテーマをすごく狭い一部分で切り取ったようなもので、腑に落ちないものだったことは否めなかったなと。

マクロとミクロを一緒に語ってもって感じだったなぁ。

 

この中で、最後はイスラム金融を例に「“身の丈”に合った資本主義」をという締めくくり。

イスラム金融は金利を取ることを禁止しているから、金融機関は借り手の企業の利益が上がるような経営支援を優先し、過度な借入れに頼らず“身の丈”に合った借金で倒産しない企業にすることが、金融機関の利益につながるんだってことのようです。

んで、コメンテーターの方が、これは日本が先を越されてる、と。

 

いやいや、金融庁はすでに何年も前から金融機関に対して、定量的な財務諸表による判断だけではなく、定性的な部分での判断とそれによる経営支援を行いなさいって通達は出してるわけで。

これがまさに事業性評価だし、“身の丈”に合った経営なんですよね。

国の政策はすでにそういう舵取りをしたにもかかわらず、金融機関はなかなか動かない。

どうしたら金融機関が経営そのものを評価し、経営支援に活かし、金利ビジネスにつなげていくようにしていくか。

これからはそこに移っていってほしいです。

 

実際に事業性評価で経営支援をしている身としては、経営の改善は見込めるんですよね。

“身の丈”の経営のためには、自身の“身の丈”が何かを知るところから始めないといけません。

事業性を評価するってのはそういうこと。

そこを金融機関に理解してもらえるよう、僕も試行錯誤して考え続けなきゃな。

 

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