補助金業務の泣きどころ

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補助金の申請書類の作成や代理申請は行政書士業務の醍醐味だと個人的には考えてます。

特に、行政書士が行う経営支援という意味でも重要な業務ですよね。

税理士さんと違って、行政書士って許認可申請業務ではあまり財務諸表って関係ない。

建設業業務では定期的にも扱いますが、それでも経営をこうしていきましょうって話しにはなかなかなりません。

 

補助金の申請書類には、補助金を出してほしい事業についての計画を記入します。

つまりは、短期の経営計画を立てるようなもんです。

最初から経営支援をお願いしたいと言って行政書士に依頼する経営者さんは残念ながらほぼいません。゚(゚´ω`゚)゚。

だからこそ、補助金業務は経営支援を行いたい行政書士にとっては非常に強い分野となります。

もちろん、経営計画や財務諸表の知識もしっかり身に付けておくのは必須ですけども。

なので、勉強は常にやんなきゃです!

 

ただ、そんな補助金業務には泣きどころがあるというか。

それは補助金の行政側からの告知時期が申請時期に近いこと。

補助金を考える経営者さんは、告知を見て申請を考えて問い合わせるのが普通です。

それだとご相談があってから申請までに2ヶ月くらいの期間しかない場合が多いわけです。

さっきも触れたけど、補助金業務って経営計画を立てるようなものです。

だからこそ、本来は時間を掛けて書類内容を詰めたい。

補助金を貰えたらそれでいいじゃなく、補助金がきっかけで儲かるようにしたいわけです。

補助事業が終了しなきゃ補助金は支給されないわけで、それまでは会社が身銭で事業を行わないといけない。

そのためにも、補助事業後にこそ利益を出してもらえる計画にしたい。

そんな計画を立てるためには、経営者さんと真剣に面談したいし、時間も必要になってきます。

これを経営者さんに理解していただくのは難しいものです。

 

補助金業務を経営者さんと一緒に乗り越えられたら、行政書士が経営支援に携わることができる大きなきっかけになり得ますね。

この“泣きどころ”をどう解消していくかは試行錯誤を繰り返していくしかなさそうです。

 

最後にちょっと愚痴をば。

厚労省管轄の助成金は社労士さんの業務だけど、それ以外の行政庁への補助金を代理で書類作成したり申請するのは行政書士の業務です。

でも、行政書士ではない士業の方々が代理してるのが散見です。

ただこれは、行政書士が補助金業務で活躍できてこなかったことも原因だろうなぁと。

堂々と是正できる実力つけないと!と日々感じます。

 

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